様々な支援が受けられるおすすめサービスが登場!

「リクルート」は、多くの人がCMなどを目にしたことがあるのではないでしょうか。

リクルートグループは求人広告や人材派遣を中心に多くの支援を行っていますが、事業承継に関する支援サービスも展開しています。

当記事では、リクルートが運営する事業承継総合センターはどのような魅力があるのか、サービス内容や支援の流れについて解説します。

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事業承継総合センターとは?

事業承継総合センターはリクルートが運営し、主に事業承継型M&Aマッチング支援サービスがメインのサービスです。

もちろんマッチング支援サービスだけでなく、他にもオンラインM&A相談や企業価値診断・M&Aに関する情報収集なども行っており、M&Aを検討している多くの経営者を支えています。

近年では事業承継でも、従業員や取引先に承継する「従業員承継」や子どもや親族に託す「親族内承継」と比べると、M&Aが急増している傾向があるため、これからさらに注目を集める可能性が高いサービスです。

【事業承継からの経過年数別の承継方法の推移】

親族内承継 親族外承継 M&A
20年以上25年未満 85% 9% 6%
15年以上20年未満 76% 12% 12%
10年以上15年未満 72% 18% 11%
5年以上10未満 55% 24% 21%
0年以上5年未満 34% 26% 29%

参照:経済産業省「平成28年 事業承継に関する現状と課題」

事業承継総合センターのサービス内容

次は、リクルートの事業承継総合センターの具体的なサービス内容について紹介していきます。

メインである「M&Aのマッチング支援」と「事業承継の支援」について解説をしていきますので、他の企業のサービスと見比べながら参考にしてください。

M&Aのマッチング支援

多くの企業がM&Aマッチング支援に取り組んでいますが、事業承継はM&A仲介会社が出す案件の選定が可能です。

経営者はまず事業承継総合センターに相談し、専門家・担当スタッフと一緒に丁寧な打ち合わせを行います。

経営者の話を聞いた事業承継総合センターが、提携しているM&A仲介会社に対して案件の情報を発信し、適した買い手がいないか探してくれる・募集をかけてくれる仕組みです。

募集内容に反応した複数のM&A仲介会社の応募内容・買い手リストから、自社に合った後継者・買い手を探せるため、比較できるという点が大きな特徴として挙げられます。

後継者探しやM&Aの買い手探しは通常1年~2年近くかかることが多いですが、複数の候補者から探せるため、スムーズに物事が進みやすいでしょう。

事業承継の支援

リクルートの事業承継総合センターでは、M&Aだけでなく、後継者探しも支援してくれます。

M&Aが中心になっているため、やや支援内容は少ないですが、専門家に相談した上で企業に合った後継者を探すことが可能です。

もちろん後継者探しだけでなく、多くの経営者と携わってきた知識や事業承継に関する情報を教えてくれます。

問い合わせを行うと、家族や従業員などに一切の情報を伝えないように連絡をしてくれるため、「事業承継の検討段階では、まだ家族や従業員には相談を知られたくない」という経営者にも向いています。

他のマッチング支援サービスと異なる7つの魅力

・ミスマッチを防ぐ丁寧なM&A先選定
・買い手リストが10,000件を超える
・スピーディーなM&A先探しが可能
・買収ニーズがある買手のリスト提示
・リーズナブルな価格
・情報開示請求が可能
・徹底した重要事項の説明

リクルートが運営する事業承継総合センターは、他のマッチング支援サービスとは異なり、多くの魅力が存在します。

続いては、魅力について具体的に解説をしていきますので、参考にしてください。

ミスマッチを防ぐ丁寧なM&A先選定

事業承継総合センターの最大の魅力が、M&Aに関するミスマッチを防げる丁寧なサポートが挙げられます。

マッチング支援サービスの中には、無料で登録・利用ができるものの、十分に支援してもらえずに自力でM&A先探しをすることになる場合もあります。

M&Aでも悪質な人は存在し、買収した事業をそのまま他の企業に対して横流しをするような人もいるため注意が必要です。

リクルートの事業承継総合センターでは、専門家が丁寧な支援をしてくれるため、このような買い手と売り手とのミスマッチを防げます。

買い手リストが10,000件を超える

リクルートの事業承継総合センターの魅力としては他に、買い手リストが10,000件を超えているという点も挙げられます。

買い手リストが豊富にあるため、M&Aマッチングを行いたい場合でも、豊富な買い手候補者の中から自社に合った人物を選ぶことが可能です。

マッチング支援サービスの中には登録をしたものの、登録している買い手・ユーザーが少ないことから何も進展がないというケースが発生することもあるため、この点を考えるとリクルートの事業承継総合センターは適した人物を見つけやすいといえます。

スピーディーなM&A先探しが可能

リクルートの事業承継総合センターの魅力として他に挙げられるのが、スピーディーな成約が可能という点です。

前述でも触れた、買い手リストが豊富という点と関係していますが、リクルートの事業承継総合センターは最短82日間で成約した事例もあります。

もちろんすべての企業が82日で成約できるというわけではないですが、豊富な買い手リストと経験豊富なリクルートのスタッフによる支援が受けられるため、スピーディーなM&A先探しが可能です。

買収ニーズがある買手のリスト提示

リクルートの事業承継総合センターは、買収ニーズが合致する買い手リストの提示をしてくれます。

買い手ニーズが合致する買い手とのマッチングをしやすい上に、お互いM&Aに対する意識が高いため、スムーズに物事が進みやすくなるでしょう。

平均36社ほどの買い手リストの提示を行っているので、「優良な買い手を紹介してほしい」と考えている経営者におすすめです。

リーズナブルな価格

買い手リストが豊富かつリクルートの担当者が丁寧なサポートをしてくれる事業承継総合センターですが、利用料金も気になるのではないでしょうか。

マッチング支援サービスとひと言でいっても、提供している企業によって利用料金が大幅に変わるため、経営に負担をかけない範囲の場所を利用する必要があります。

リクルートの事業承継総合センターは、着手金や中間金がいりません。

M&Aの成約ができた際に、売却金額に対する割合の成功報酬金を払うだけなので、経営の負担がかかりにくくなります。

下記は利用料金・成功報酬の割合になりますので参考にしてください。

【リクルートの事業承継総合センター 成果報酬割合】

金額 売却金額報酬率
5億円以下 5%
5億円~10億円 4%
10億円~50億円 3%
50億円~100億円 2%
100億円以上 1%

最低成果報酬:500万円

情報開示請求が可能

リクルートの事業承継総合センターでは情報開示請求が可能です。

M&A仲介会社でも、優良企業もあれば悪質な対応をしている企業もあり、悪質な企業の中には存在しない買い手リストを挙げ、いかにも買い手が豊富であるということを示している場所もあります。

M&A仲介会社に不審な点があった場合は、リクルートに相談することによって情報開示要求を行ってもらえるため、透明性の高いやり取りが可能です。

徹底した重要事項の説明

さらにリクルートの事業承継総合センターが優良サービスであるという点がわかる魅力として、「重要事項の説明」を徹底している点も挙げられます。

多くの人は契約書の作成や提出が重要ポイントだと考えますが、M&Aや事業承継では他にも多くの重要ポイントが存在します。

特にM&Aの場合はお互いの条件交渉や買い手の情報開示・売り手のリスク調査などが必要ですが、リクルートの事業承継総合センターは重要事項がある度に丁寧な説明を行ってくれるため、安心して進められるでしょう。

事業承継総合センターの流れ

・STEP.1:ヒアリング
・STEP.2:M&A先の選定
・STEP.3:M&A契約の締結
・STEP.4:トップ面談・企業訪問
・STEP.5:条件交渉
・STEP.6:買収監査
・STEP.7:最終契約の締結

次は、リクルートグループの事業承継総合センターを利用する際の流れについて解説していきます。

どのような流れになるのか、全体像を把握しておくことでサービスの工程などが理解しやすいので、参考にしてください。

STEP.1:ヒアリング

リクルートグループの事業承継総合センターのホームページを開いた後は、まずは無料相談から始めます。

リクルートのスタッフによる丁寧なヒアリングと会員登録によって、事業承継総合センターのサービスを利用することが可能です。

ヒアリングに関しても、会社の良さや希望する条件を丁寧に聞いてくれるため、初めてM&Aマッチング支援サービスを利用する人にもおすすめします。

STEP.2:M&A先の選定

ヒアリングが終わった後は、買い手リストの紹介・買収ニーズのある企業の提示を行い、M&A先の選定をしていきます。その際、リクルートの専門家に相談することも可能です。

M&A先探しはとても大切な工程となるため、じっくりと比較検討をしながら自社に合った買い手を探すようにしましょう。

STEP.3:M&A契約の締結

M&A先の選定ができた後は、実際にM&A契約の締結をします。

この部分の契約締結は仮締結でもあり、この後に条件交渉や最終契約の締結が存在します。

もちろんM&A契約の締結も重要事項になるため、リクルートの専門家から丁寧な説明を受けた後に締結をするという流れです。

STEP.4:トップ面談・企業訪問

M&A契約の締結が終わった後は、実際にトップ面談や買い手の企業訪問が始まります。

トップ面談や企業訪問によって、お互いの顔を見た上での話し合いができるため、素性にわからない人物に事業・株式を譲渡するということは起きません。綿密な話し合いができるため、トラブルも起きにくいでしょう。

STEP.5:条件交渉

トップ面談や企業訪問の後には、条件交渉をしましょう。条件交渉とは、買取価格や買収後の条件交渉になります。

実際にM&Aを実施している企業の中には、事業のノウハウやメインとなる経営権などを譲り渡し、家族経営をそのまま続けさせてもらうM&Aに取り組む企業もあります。

買い手によっては条件交渉にも柔軟に応じてくれますので、お互いが納得するまでしっかりと話し合いましょう。

条件交渉前にリクルートの専門家に相談をして、交渉内容をあらかじめ決めておくのもおすすめです。

STEP.6:買収監査

条件交渉が終わった後は、買収監査が行われます。

買収監査は売り手となる経営者とは関係ないですが、売り手の企業がしっかりとした会社であるかどうかのリスク調査などを指します。

STEP.7:最終契約の締結

買収監査で問題がなかれば、最終契約の締結を実施します。

最終契約の実施が最も重要なポイントになるので、しっかりと考えた上で行うようにしましょう。

まとめ

リクルートの事業承継総合センターは、多くの経営者におすすめのマッチング支援サービスです。

リクルートグループは多くの事業を展開していますが、様々な事業に携わってきたからこそわかるノウハウやネットワークを駆使した支援をしてくれます。

買い手リストが豊富であることも魅力的ですが、丁寧なサポートや状況開示要求ができる・リーズナブルな価格である点も強みです。

M&Aマッチング支援サービスの利用を検討している人は、リクルートグループの事業承継総合センターにも注目してみてください。

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(編集:創業手帳編集部)