個人事業主の事業承継には様々な手続きや流れが必要?

日本では2025年問題が迫っており、多くの企業が会社をどのように残していくか悩みを抱えています。

特に事業承継は専門知識が必要で、しっかりと勉強していないとどのように行動していく必要があるのか分からない場合が多いです。

事業承継でも個人事業主の場合はどのような流れになるのか、抱えやすい課題やおすすめのマッチングサービスを含めて解説していきます。

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個人事業主の事業承継で悩むポイント


・後継者不在問題
・事業承継に関する手続きがわからない
・基礎知識がない
・税金の把握ができていない

それぞれのポイントについて詳しく解説をしていきますので、参考にしてください。

後継者不在問題

多くの個人事業主が悩みを抱えているのが後継者不在問題です。

法人の場合は従業員数が多いため、親族だけでなく従業員から適正者を選択するという方法が存在しますが、個人事業主の場合は一人から少数の場合がほとんどです。

後継者がいないけど事業を他の人に引き継ぎたいと考える際には、マッチングサービスを利用するか、親族に引き継いでもらうという方法を選ぶようになります。

事業承継に関する手続きがわからない

事業承継は内容を理解していないと失敗する可能性も高く、専門的な知識が必須になります。

もちろん専門家の人に相談しながら進めていく人がほとんどですが、専門家でも専門知識に特化している人を見つけない限りは厳しいでしょう。

事業承継に関する専門知識を保有している専門家は少なく、税理士・公認会計士・弁護士の中でもごくわずかになります。

基礎知識がない

基礎知識がないという個人事業主も少なくありません。

知識がない状態で行動をしてしまうと失敗しやすい上に、専門家の話も理解しづらいです。

事業承継やM&Aを成功させていくためにも、ある程度の基礎知識は身につけるようにしましょう。

税金の把握ができていない

個人事業主は、税金の把握が難しいと悩みを抱える人も多いです。

税金や借り入れに関してもそのまま後継者に引き継がれるようになるため、しっかりと把握しておくことが必要です。

個人事業主が事業承継を行うための流れ


個人事業主が事業承継を行う場合は、法人の時と比べて少し違う手段・流れになります。

個人事業主に必要な流れについて解説をしていきますので、参考にしてください。

STEP.1:事業承継に関する知識を身につける

事業承継を行っていこうと考えた場合、多くの人が後継者探しや専門家探しを始めるのではないでしょうか。

もちろん後継者・M&A先探しや詳しい専門家を探すことが必要ですが、まずは知識を身につけるようにしましょう。

近年では、個人事業主や中小企業を対象とした事業承継に関するセミナーが開催されています。

もちろん内容が難しいため、専門家と同じようになるぐらいまで知識をつける必要はなく、自分が覚えられる範囲までで大丈夫です。

STEP.2:後継者・M&A先選び

知識をつけた後は、後継者やM&A先を探すようにしましょう。

従業員や親族から見つけることができれば次のステップに進んで大丈夫ですが、後継者などが見つけられていない場合はマッチングサービスなどを利用するのがおすすめです。

マッチングサービスでは後継者やM&A先を探せるだけでなく、専門家による支援を受けることも可能です。

無料で使用できるサービスが多いため、後述で紹介するマッチングサービスもぜひチェックしてみてください。

STEP.3:後継者の研修・引き継ぎ

後継者が見つかった後は引継ぎとともに、研修を行うようにしましょう。

後継者が決まったことに一喜一憂し、すぐに引き継いでしまうと、今までの想いを引き継いでもらいにくく、思っていたのと違う状況になることもあります。

STEP.4:廃業&開業手続き

後継者の研修が終わった後は、廃業手続きと開業手続きを行う必要があります。

法人の場合は譲渡手続きなどを行う必要があるため、作業が多いですが、個人事業主の場合は経営者が廃業手続きを行った後に、後継者に開業手続きを行ってもらうだけで大丈夫です。

屋号も後継者に引き継ぎたいと考えている場合は、開業手続きを行う際に屋号も記入してもらうようにしましょう。

STEP.5:取引先への連絡

取引先などが存在する場合、後継者の紹介や連絡を入れるようにしましょう。

取引先との関係も重要で、急に後継者だといわれても取引先相手からしたら分からない可能性が高いです。

人間関係構築が事業の成功をさせていくための重要なポイントなので、現経営者・後継者とも取引先に対しても真摯に対応してください。

個人事業主におすすめ!人気の事業承継&M&Aマッチングサービス6選


・TARNBI(トランビ)
・BATONZ(バトンズ)
・事業承継マッチング支援
・MAポート
・事業承継総合センター
・M&Aクラウド

上記の6つは個人事業主におすすめの事業承継・M&Aマッチングサービスになります。

それぞれのサービスについて解説をしていきますので、参考にしてください。

売り手・経営者
利用手数料
登録者数 特徴
TARNBI(トランビ) 無料 80,000名以上 ・匿名登録可能
・ユーザー登録が多いため応募も多め
BATONZ(バトンズ) 無料 100,000名以上 ・スピード感のあるやり取りが可能
・価格相場データ、M&A実務ツールの提供
事業承継マッチング支援 無料 非公開 ・国が支援
・利益を追求しないため、安心した利用が可能
MAポート 150万円~350万円or7%~3% 非公開 ・完全成功報酬型
・アドバイザーと連絡を取りながら進められる
事業承継総合センター 1~5% 10,000名以上 ・大手企業が運営
・着手金無料の完全成功報酬型
M&Aクラウド 無料 非公開 ・仲介会社を通さずに取引が可能
・プロのアドバイザーに無料で相談できる

TARNBI(トランビ)


TARNBI(トランビ)は事業承継・M&Aマッチングプラットフォームとして知られています。

80,000人以上のユーザーが登録をしており、後継者や買い手を探せるだけでなく、豊富な参考情報を確認できます。

NHKやフジテレビ・朝日新聞や毎日新聞などのメディアにも多数紹介された人気のマッチングサービスです。

社名を明かさずに匿名での登録ができるため、社名に左右されないM&A先探しが可能です。

BATONZ(バトンズ)

BATONZ(バトンズ)も100,000人以上が登録している人気のマッチングサービスです。

登録者数が多いだけでなく、価格相場データやM&A実務ツールの提供をしてもらえるため、自社の市場価値を理解した上でM&A先を探すことができます。

コンシェルジュ相談サービスも無料で行っているため、初めてM&Aに挑戦する個人事業主にもおすすめです。

事業承継マッチング支援

事業承継マッチング支援は、日本政策金融公庫が提供しているサービスです。

個人事業主でも利用しやすい上に、国が支援しているサービスという点からも多くの企業が利用しています。

利益を追求した事業ではないため、無理のない後継者探し・M&A探しが可能です。

MAポート

MAポートは個人事業主だけでなく、中小企業からも人気があるM&Aマッチングサービスです。

飲食業やゴルフ場事業などあらゆる業種・業界が出されているため、個人事業主の業務内容にも対応しやすいです。

MAポートは完全成功報酬型になるので、着手金を支払ったのにもかかわらず、対応してもらえないという状況も起きません。

秘密保持契約書の締結ができるとともに、買い手を探す前にMAポートとアドバイザリー契約を結び、今後の方針を決定するため、二人三脚で探していくことができます。

事業承継総合センター


事業承継総合センターは、リクルートグループが運営している後継者・M&Aマッチングサービスです。

着手金無料の完全成功報酬型なので、安心して後継者探しやM&A先探しが可能です。

1万件を超える買手リストから探すことができるため、個人事業主の事業内容や想いに合った後継者を探すことができるでしょう。

M&Aクラウド

M&Aクラウドは他のマッチングサービスとは異なり、仲介会社を挟まないという点からも人気があります。

仲介会社を挟まないため、スピード感のあるやり取りができ、直接会っての交渉もできます。

リリースして3ヵ月で、9.2億円の案件が成約するなど急成長をしています。

まとめ

個人事業主におすすめのマッチングサービスは多く存在し、無料で利用できる場所も豊富です。

事業承継を行う際には専門知識が必要になるため、マッチングサービスでも専門家に相談ができるサービスを利用するのがおすすめです。

おすすめのマッチングサービスは個人事業主だけでなく中小企業にも人気がありますので、後継者探しやM&A先探しを考えている人は参考にしてください。

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(編集:創業手帳編集部)