サラリーマンでも事業承継で会社を購入できる

サラリーマンとは雇用主から給与を得て生活する労働者を指しますが、2020年から猛威を奮っている新型コロナウイルスによって日本経済がさらに不景気になっていることから、サラリーマンとして働いている人たちの働き方に対する考え方が変わりつつあるようです。

中でも、サラリーマンが会社を購入するという間たちの事業承継が、サラリーマンの間で話題になっています。

会社を買収するには何億円もの資金が必要になるイメージがありますが、現在は小規模の会社であればサラリーマンでも300万円や500万円といった少額で購入できるようになりました。

そこで今回は、サラリーマンが会社を購入して事業を承継し、脱サラを成功させる方法について解説します。

 

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サラリーマンが会社を買うために行うこと

・予算を決める
・業種を決める
・会社を探す

近年、サラリーマンが小規模の会社を購入する事例が増えていいますが、サラリーマンが会社を購入するために何をするべきなのか、どのような方法があるのかが漠然としている方も多いでしょう。

サラリーマンが会社を購入するために行うことは、上記の3つです。

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

予算を決める

サラリーマンが会社を購入する際にまず行うことは、予算を決めることです。

予算を決めずに会社を買おうとすると会社選びに失敗しやすいため、その結果路頭に迷うことになります。

サラリーマンが小規模の会社を買うための予算を決める際は、事前にM&Aや会社売買の知識を身につけて、どのぐらいの価格で売買されているかを把握しておきましょう。

300万〜500万円ほどの資金があれば小規模の会社を購入できる可能性がありますが、事業内容や会社の場所などによっては1,000万円以上の資金が必要な場合もあります。

業種を決める

予算を決めたら、どの業種の会社を購入するかを決めます。

予算内で購入できる会社を買うよりも、自分が良く知っている業種の会社を購入したほうが、ビジネスプランが立てやすいため事業承継が成功しやすいと言えます。

現在サラリーマンとして働いている人が小規模の会社を購入して独立を検討している場合は、それまで働いてきた業界・業種の会社や、それと関連する事業を営んでいる会社を選べば、事業承継がスムーズに進むでしょう。

会社を探す

予算金額と業種を決めたら、事業を引き継ぐ会社を探します。

・インターネットで会社を探す
・公的機関を活用する
・FAやM&Aを活用する

会社を探す主な方法は上記の3つです。それぞれについて見ていきましょう。

インターネットで会社を探す

M&A・事業承継マッチングサイトなど、インターネットで買収できる会社を探す方法があります。

近年はインターネットで気軽に会社を買い取ることができるようになっており、あらかじめ決めておいた予算や業種に該当する会社を検索することができます。

事業承継の仲介や契約書の作成、そして承継後のアフターサービスなど、充実したサポートを用意しているM&A・事業承継マッチングサイトもあるので、サラリーマンでも安心して会社を購入できるでしょう。

マッチングサイトに登録されている会社は、300万円や500万円といった少額で購入できるところが多いので、今後サラリーマンを辞めて会社を経営したい人に最適です。

公的機関を活用する

商工会議所または経済産業省が運営している公的な「事業引継ぎ募集」を利用すれば、サラリーマンでも会社を購入できます。

事業引継ぎ募集とは、中小企業の経営者が高齢で後継者が見つからず事業承継が難しい会社が、事業を外部の人に引き継ぐためのサポートです。

事業引継ぎ支援センターは全国47都道府県に設置されているので、特に経営者の高齢化が深刻な地方の企業でも公的支援を受けられます。

事業引継ぎ支援センターなどの公的機関を活用すれば、マッチングサービスなどによって希望する金額や業種などに見合った会社を見つけることができます。

FA(ファイナンシャル・アドバイザー)やM&Aを活用する

それ以外に、FA(ファイナンシャル・アドバイザー)やM&A仲介業者に相談する方法もあります。

FAは会社の売買やM&Aについての専門知識を持ち、そのサポートを行う専門家です。

FAはM&Aアドバイザーとも呼ばれるため、M&A仲介業者と同じと思われがちですが、M&A仲介業者とは異なる役割を担っています。

M&A仲介業者は売り手と買い手の間に立ち、両者の希望に合った条件でのM&Aを支援するので、売り手と買い手から手数料を徴収することができますが、FAの役割はサポートした側の利益を最大化することです。

ただし、M&A仲介業者やFAは大規模な会社のM&Aを扱うことが多いため、サラリーマンが小規模の会社を購入しようとしても門前払いされることがあります。

FAやM&A仲介業者に相談する場合は、小規模のM&Aを取り扱っているかどうか確認してください。

 

事業承継を成功させるためのポイント

・得意分野の業種の会社を買い取る
・数字で判断する

サラリーマンが事業承継を成功させるためには、上記の2つのポイントに気をつけましょう。

それぞれについて説明しますので、会社を購入したいと考えているサラリーマンはぜひ参考にしてください。

得意分野の業種の会社を買い取る

サラリーマンが会社を購入して事業承継を成功させるためには、これまでのサラリーマンとしてのキャリアを生かすことが大切です。

これまでにまったく経験したことがない業種の会社を購入するより、経験のある事業を運営している会社のほうが、ビジネスを発展させやすいでしょう。

知識と実績があれば事業承継計画もスムーズに進むので、経営の経験がないサラリーマンでも会社の買収を成功させることができます。

数字で判断する

これまでの経験や実績に裏付けられた勘も必要ですが、数字を分析し判断すると、より成功に近づくはずです。

サラリーマンが事業承継を成功させるためには、買収する会社の業績などの数字をしっかり確認した上で決めることが大切です。

 

まとめ

コロナ禍が長期化しており今後の景気が不透明であるためか、自分の働き方を見つめ直すサラリーマンが増えているようです。

事業承継を希望する中小企業も増えており、サラリーマンでも300万円程度の少額で会社を購入できる時代になりました。

脱サラして経営者として成功するためにも、予算や業種を決めた上で、自分に適した方法で会社を購入するようにしましょう。

 

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